オンラインレッスンを振り返って

緊急事態宣言が出た4月以降レッスンを休止しました。学校は休校、いろんな施設、お店も休業、世の中これからどうなっていくのか不安な中、5月、手探りでオンラインレッスンを始めました

レッスンがなくてピアノから離れている期間が長く続けば、今までやってきたことを忘れてしまうのではないかと心配になったのです。

今、振り返ってみて、画面上であっても毎週生徒さんの元気な顔が見られてとても嬉しかったです。

iPadの画面で数週間ぶりに生徒さんの弾くピアノを聞いて、最初は「やっぱりレッスンがないと練習が進んでいないみたい」というのが実感でした。それでも2回目以降のオンラインレッスンではそれぞれのペースが戻り、生活の中にピアノが戻ってきたようでうれしくなりました。

いろいろな問題点もありましたが、オンラインでレッスンできたことはやはり良かったと思います。

 

問題点として・・・

やはり通信状況です。

当初レッスン室のWi-Fiの電波が良くなくてWi-Fi中継機を購入設置し、さらにその中継機にLANケーブルでiPadをつなぐと状況はいくらか良くなりました。とはいっても相手方の状況にもより、音的には残念なものでした。

音声は途切れることもあり、ピアノの音は金属的、発した瞬間の音を拾い、長く伸ばしている音は途中で聞こえなくなるのです。生徒さんにとっても私の言うことやピアノの音を聴き取りにくかったと思います。

打鍵の瞬間の雑音を拾うのか打鍵のたびにカタカタ聞こえることがありました(生徒さん側のスマホの置き場所に関係するかも)

タイムラグがあるので同時に歌ったり拍を取ってあげることができない。など・・・
とは言っても、音やリズムの間違いは指摘できるので、必要最小限のことは指摘でき、お互いに理解し合えたかと思います。

私の感想としては、オンラインレッスンで音楽の表現や微妙なニュアンスを聞き取ることは絶望的。録画・録音して送ってもらった方が細部まできれいに聞こえたので、併用していくのが良い方法だと実感しました。

今後、ピアノの音が実際に近いものに聞こえ、タイムラグがなくなるような通信レベルになればオンラインレッスンも大いに活用できるかと思います。

これからの世の中、オンラインでいろんなことが広がっていくと考えられるので、そういった通信方法が普及することを強く望んでいます。

2020年08月21日