ベートーヴェンの第九に感動


今年も残りわずかとなりました。
クリスマスも終わった12月27日、所沢のミューズにベートーヴェンの第九を聴きに行ってきました。オケは読売日本交響楽団、指揮はヴァイグレです。
コロナの影響で今年はコンサートなどが中止になる事が多く、私にとって今年唯一の生のコンサートということになりました。

やっぱり生の演奏を聴くのは素晴らしいと感動。この一年の厳しい状況を受け入れて前を向いて行こうと清々しい気持ちになりました。
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会場に着くとお客様も結構入っていて、私が座った一回席のほぼ中央あたりは前も後ろも隣もほとんど全ての客席が埋まっていました。
結構密だなあと気になりながらコンサートが始まりました。

最初はオルガン曲です。ホールに響き渡るパイプオルガンの音色が乾いた心に染みいっていくようでした。空気を伝わる壮大な響きに体中が満たされました。

休憩後はいよいよ読響による第九です。
年末恒例の第九ですが、私は敬遠してきたので年末に第九を聴きに行ったのは何年振りでしょう。

一言、ただただ素晴らしかった!
オケも合唱もソリストもすべての方々に「演奏してくれてありがとう」と心から感謝、涙が出そうでした。
このコロナ禍の皆が辛い時に、演奏者の全霊での圧倒的な演奏に会場の誰もが感動しホールは熱狂に包まれました。
年末に本当に素晴らしいひと時を過ごせました。

コンサートが終わって外に出ると太陽が沈みかけていて、ホール前のイルミネーションが美しく輝いていました。

 

多くの人がクラシック音楽を身近に聴けるようになればいいなあと常日頃から考えています。
窮屈、敷居が高いと感じる人も多いようですが、クラシック音楽には人の心を落ち着かせたり、満ち足り高揚させたり、幸福にしてくれる力があると思います。ぜひコンサート会場に足を運んで聴く機会を持っていただければと思います。

このベートーヴェン第九のように作曲されてから200年以上経った今も(1824年作曲)人の心を感動させる普遍的な素晴らしい音楽がたくさんあります。皆それぞれ好きなジャンルの音楽があると思いますがクラシック音楽もその中の一つに加えてほしいと思います。

来る年が穏やかで幸せに満ちた年となりますように。


2020年12月28日