草津音楽祭

草津音楽の森コンサートホール

 

緊急事態宣言下かなり迷いましたが、草津の音楽祭を聴きに行ってきました。昨年はコロナで中止、今年はマスタークラスはなくコンサートのみとなりました。

この音楽祭は独特のコンセプトがあるようで、コンサートのテーマや選曲、演奏家など、ぶれない選択で、私は毎回新しい発見をさせてもらっています。初めて聴く曲も多く、新しいものを知った驚きや新鮮な感覚が草津の森の清々しい空気や緑と共に呼び起こされます。

開演前のアルプホルンの演奏

 

1日目、前半はベートーベンから時代を追ってマーラー、シェーンベルク、R.シュトラウスなどのドイツ語の歌曲。

後半は現代の歌曲で私には初体験でした。歌手は急に笑ったり、しゃべったり、パポパポと発したりする。    

1、2、3、4、…と数を唱えるだけの曲?だったり(いつまで数えているのだろうと思っていたら140までだった。後で知ったのだが数字に特定の音が割り振られていて、それをポツポツ鳴らすピアノが不思議な空間を作っていた)

ピアノ奏者が曲の中で髭剃り!を始めたという曲もあった。

歌唱においても曲に関しても、驚くやら感心するやら半ば呆れるやら、思わず笑いそうになりながら聴いた。そんな経験をしている自分がまたおかしかった。

 

次の日はクァルテット・エクセルシオの弦楽四重奏。観客は少なかったが(コロナの影響)それでも真に迫る演奏、伝える力を感じる。どんなに難しくてもそれを表現し伝えることができる技術があるということは本当に羨ましい限り。素晴らしい演奏で堪能した。

コロナで世の中大変な中、聴きに来て良かったのかと罪悪感も感じたのですが、素晴らしい演奏を聴いて、閉じこもってばかりいてはだめだ、刺激を受けないととつくづく感じました。

パラリンピックの学校枠での観戦の可否について話題になっています。コロナによって子どもたちが感動の場から長く遠ざかってしまうのはかわいそうなことです。もちろん安全第一ですが、対策や工夫をした上で、感動をたくさん経験してほしいです。

 

 

私の好きな小道わきの花々に癒されます

2021年08月30日